徳島新聞社カルチャースクール『山歩きトレッキング講座』参加者レポート

今回は・・・
レポート/森山さん,写真/マスター
ご協力ありがとうございました。
■日 程: 平成21年11月21日(土)〜22日(日)
■参加者: 7名
■行 程
21日:見ノ越〜次郎笈水場〜丸石山〜丸石避難小屋〜高ノ瀬〜白髪避難小屋(泊)
22日:白髪小屋〜カヤハゲ〜三嶺〜西熊山〜オカメ岩〜天狗峠〜西山林道登山口
■レポート
西から周期的に接近してくる低気圧のお陰で、山行予定日の天候が目まぐるしく変化し、それに伴って出発予定日も
天候同様目まぐるしく変更、結果的には当初の予定どおりに出発することとなった。
出発当日、早朝5時、ジョイン出発。 いつものことながら眠い目をこすりながら、マスターの車に乗り込む。
まだ夜明け前で、空の様子が分からない。 天気予報では今日は雨とはならない模様、ただし明日は下り坂とのこと。
7時、見ノ越駐車場着。 高松から参加のご夫婦と合流。
マスター達が下山口の林道登山口まで車を回送してくる間、駐車場で準備をしながら待つ。 空はドンヨリと曇り、ちらほらと
雪が舞い落ちる。 吹いてくる風は冷たく、体が次第に冷えてきた。 舞い散る雪と風に備えて全員がレインウエアを着込む。
9時20分、見ノ越出発。
神社を過ぎてリフトの下を過ぎる頃には、駐車場で冷えていた体は、すでに汗ばんでいた。

高度を上げるにつれ、樹氷があちらこちらの木々に認められる。 私の目には結構美しく感じられるのだが、ベテランの山家に
よると「厳冬期にはもっともっと美しくなる。」とのこと。 是非ともこの目で確認したいものである。

次郎笈手前で一時陽が射してくるが、すぐに陽は雲に覆われ、風は相変わらず冷たい。

12時10分、丸石山頂。 風が強いので、山頂での昼食は断念し、避難小屋まで下りることにする。
丸石避難小屋の近くで、風を避け、日だまりの中で各自昼食を取る。 30分ほどの昼食後、高ノ瀬、白髪避難小屋を目指して出発。
天候は相変わらず不安定、時折青空が覗くだけで、ほとんどが曇天の下、冷たい風にさらされながらの移動である。

天候は決して良いとは言い難いが、すっかり冬支度を終えた樹間のトレッキングは、秋や夏とは違った趣がある。
加えて時折樹氷も見ることができ、真冬にも再度来てみたくなる。
行動中は汗ばむ程であるが、休憩中風に吹かれると、急速に体温が奪われることを何度も実感した。
同行の先輩諸氏は、そんなこともないように平然と行動している。 レイヤリングの必要性・重要性は十分理解し、自分では実践して
いるつもりでも、行動中の体温調節の難しさを改めて実感させられた。
経験を積めば、みんなのように悠然と行動できるようになるだろうか・・・・。
14時、高ノ瀬山頂。 周辺はほとんどの木々が落葉し、紅葉で名高い高ノ瀬峡とは程遠い。
山頂の前後にあった二つの道標が根こそぎ倒れていた。 早期復旧が望まれる。
高ノ瀬を後にし、白髪避難小屋を目指して、ひたすら歩く。

白髪近くになって、空が明るくなってきた。 明日は天候が回復するかも知れない・・・。
16時、白髪避難小屋到着。 3人の先客がいた。 我々7人とあわせて、今夜の同宿人は10人か?
そう広くない小屋に残された余裕は、あまりないように思われる。
夕食は豚汁。 リーダーが仕切役になって、高松のKさんが懸命に味付けをしている。 豚汁が完成、みんなで味わう。 キムチもうまい。
味噌味が心地よく疲れた体を癒していくようである。
Mさんが持参してくれた焼酎を、何の遠慮も無くいただく。 次回は私も焼酎を持参しますので、今回はご馳走になります。
同宿の3人が居ることも忘れて、7人が騒がしく今日一日のことを話題にする。 同宿の方々、騒がしくてごめんなさい。
何はともあれ、絶妙な味噌味、そして焼酎、日本人に生まれてよかったと実感させられた夕べでした。 同行の皆さん、お世話になりました。
酔いと昼間の疲れもあって、19時には夢の中。
5時、起床。
朝食は味噌汁と雑炊。 「雑炊の味が薄い。」とか「腹一杯でもう食えん。」とか、各人が勝手な文句を言いながらも、私をはじめ皆、本当に腹一杯食べた。
6時40分、小屋出発。 昨日より天候が悪い。 今にも雨が降ってきそうな空模様、時折ガスが発生し視界は極めて不良。
それでも、気分は悪くはなく、枯山水のような風景を眺めながら、霜柱を踏みしめながら歩く。 当然のことながら、腐葉土も凍ると硬いことを実感する。

高度を上げるにつれて、風が冷たい。 頭部の防寒対策が極めて不十分であった私は、冬山の厳しさの一端を実感し、未熟な自分を痛感させられた。
三嶺頂上直下の鎖場からは、登るというより這い上がるといった感じで、鎖にしがみつきながら懸命に頂上を目指す。 横殴りの風は、強く、そして冷たい。
8時50分、三嶺頂上。 名頃から登る頂上直下は結構きついと感じていたが、白髪からの頂上直下の方がより一層厳しいと思われる。
ガスの中での頂上ではあったが、頂上直下がきつかっただけに、達成感も一塩であった。

記念撮影の後、早々に西熊山を目指す。 コメツツジが白く薄化粧を施し、辺り一面幽玄な雰囲気を醸し出している。
10時5分、西熊山山頂。 風は相変わらず強い。
オカメ岩避難小屋で休憩を取ることとし、頂上を後にする。オカメ岩では、すぐそこに小屋が見えるはずなのに、ガスで見えない。
ところで、カメに似た岩があるらしいのだが、周囲を見渡しても、それらしき岩が見当たらない。 マスター、今度教えてね。

11時、天狗峠。 冷たい雨が降り出す。 ガスで天狗塚も見えない。
天狗塚から牛の背を経て下山するという当初の予定ルートを変更し、ここから下山することとする。 天狗塚は来月予定されている山行でもある。
天狗峠、つい最近までイザリ峠と呼ばれていた。
「イザリ」という言葉が、「膝頭でにじり進むこと」あるいは「足の悪い人・不自由な人」を意味することから、「イザリ峠」が「天狗峠」と改められたとか・・・。
それでも、林道には「イザリ峠」の標示があちらこちらに認められる。
何はともあれ今回の山行では、天候には恵まれなかったけれども、悪天候はそれ程には苦にもならず、あこがれの縦走路を踏むことができた。
それもこれも、リーダーはじめ先輩諸氏の賜物。 感謝感謝である。 引き続きよろしくお願いします。