北アルプス 剣 岳

今回は・・・
レポート/マスター,写真/岡松さん
ご協力ありがとうございました。

■日程: 7月21日(土)夜行〜24日(火)
■参加人数: 7名

21日 鳴門西SA18:07⇒⇒≪車中泊≫
22日 ⇒⇒立山駅ゲート⇒⇒7:00室堂7:30・…雷鳥平・・・別山乗越・・・剣沢小屋≪泊≫
23日 剣沢小屋7:00・・・・剣山壮7:30・・・・8:00一服剣8:10・・・・9:30前剣9:40・・・・避難小屋・・・・カニの横這・・・12:00剣岳12:30・・・・横這・・・・避難小屋(平蔵ノコル)・・・・一服剣・・・・剣山荘13:20・・・・14:30剣沢小屋≪泊≫
24日 剣沢小屋6:30・・・・7:10剣御前7:20・・・・9:30みくりが池10:40・・・・10:55室堂11:20→→11:50ケーブル阿弥陀ガ原駅12:10⇒⇒12:30立山駅14:00⇒⇒裏銀座縦走組合流⇒⇒鳴門駐車場⇒⇒19:00鳴門西SA19:10⇒⇒19:50ジョイン


■レポート
久々に公共の交通手段で山に行くことになった。
不便な駐車場の鳴門西バス停から阪急梅田行のバスに乗り込む。 途中淡路北淡で休憩、湾岸線から難波、そして梅田だ。
JR大阪駅から新大阪まで電車で行き、『さわやか信州号』のバスに乗り込む。
55人乗りに我々7名と、他に1名のみ、5シートを独り占め状態で、ゆっくり寝ながら室堂まで行く。

室堂に着き、出発の準備をするが、霧雨が降っている。。。
ザックカバーを着け、カッパはすぐ取り出せるようにして、ストレッチ後出発する。
今日の行程は、剣沢小屋まで登ればよい。 時間はタップリある。
  

周りの景色は、ガスが出たり飛んだりで、まともに見る事ができない。
地獄谷経由で雷鳥沢を渡り、ナナカマドやチングルマ、コバイケイソウなどの花々を愛でながら登る。
今年の剣は、残雪が多い。 雷鳥沢を渡れば、すぐ雪渓登りとなる。
小尾根に移れば雪もなくなるが、奥大日岳の方は2度の雪渓渡りがある。
剣御前に着き、小屋で大休止をする。 剣の姿は見えない。 状態が分からない。。。
剣山荘へのルートは雪渓の雪が多く、スリップしやすいため、今日雪かきに3名ほど出かけているそうだ。
剣沢へと下ってゆくと、今日泊まる剣沢小屋とテント場が見えてきた。
夏休みと言うことで、もっと若い人達が多いと思っていたが、テント泊の人達は数えるほどしかいなかった。
早く小屋に到着したので、『周りの景色を…』と思ったが、剣山荘がガスで見え隠れする程度で、小雨交じり×××。
この天気では、衣服を濡らしてまで散歩する気にはならない。
小屋の女将さんが気を使ってくれて、スイカを差し入れしてくれた。 非常に甘く、美味しかった〜。 『女将さんありがとう!!』
  

参加者の方々は夕食前にシャワーを浴び、サッパリして夕食に着く。
食事の時に驚いたのは・・・、
参加者の1人がエビフライが食べられないということで、他のメンバーに分けていたら、『食べられないモノをお出しして申し訳ない』と別のメニューを出してくれたこと。。。
気を使っていただき、ありがとうございましたm(_ _)m。。。
食事後、明日の打ち合わせをしていると、雨がまた降り出してきた。
『土砂降りなら中止。 小雨の時は行ける所まで行って、みなさんの調子を見て判断します。』ということで、早々と眠りについたzzZZ......................

朝3時、土砂降りの雨の音と風の音で目が覚める。
4時起き、5時出発を見合わせ、6時の朝食後、様子を見ることにした。
メンバーの1人から何度も何度も、
『7年越しの剣なんです。 ものすごく楽しみにしてきたのに…。 こんな天気で…、リーダーにお任せします。』
昨夜の天気予報では、昼から天気は回復に向かうといっていたし、今朝の予報もそうなっていた。
7時頃には、雨も小降り、幾分空も雲も薄くなり、明るくなってきた。
『さあ、みなさん準備にかかってください。 今から出発しますよ〜!』
ただし、天候次第では途中から予定を変える場合もあることを伝え、出発。。。 雨は相変わらず降っている。
小屋前から雪渓を横切り、剣沢の雪渓を剣山荘手前の分岐まで渡る。

剣山荘は全く新しく立て替えられていた。 一昨年泊まった小屋とは全く違っており、まだ新しい木の香りがプンプンしていた。
小屋の中で休憩をさせていただく。 幾分、雨が弱くなってきたようだ。
小屋を出てすぐの斜面を横切る雪渓2箇所(いつもならお花畑で心和む場所なのだが・・・)を、下山のことを考えてピッケルで大きくバケツを掘りながら、ゆっくり登って行く。

<一服剣>に着いて、水分補給と腹ごしらえをする。 目の前に薄っすらと浮かぶ大きな岩山・・・、<前剣>だ。
前方から若い男性が下ってきた。
聞くと、『2人でアタックしたが、雨と風で怖くなり、途中で下山してきた。 もう1人はそのまま登った。』とのことだった。
一度、武蔵のコルへ下り、瓦礫の中を登って行くと大岩が現れ、鎖場を登ると稜線に出る。
また2人下ってくる。 やはり途中で引き返してきたらしい。。。
シオガマ、ミヤマクワガタなどが咲いている。
我々は、トラバースルートをとり、直接『前剣の頭』に出る。
ここで少し雨も小降りとなり、風も少し和らいできた。
参加者の方々の顔を見ると、元気そうなのだが表情が曇っている。。。
今までの行動とバランス、歩行能力を考慮させていただいて、『このメンバーなら、ザイルを出すまでもなく行って帰れる。』と判断。
『みなさん、よく頑張ったね! もうここからは近いよ。 注意事項を守って剣に登りましょう!』の一言でみなさんの顔色がパ〜と明るくなり、『行く!行く!』
全員の意思が一つになり、意気揚々と動き出した。
  

下る鎖場に出る。 鎖場をガイド2名が女性2人を間に挟み、左側を登ってくる。 他に男性も1人。。。
我々は右側を下り、平蔵谷上部へと登った後、東大谷側を雪渓を避けて廻り込み、鎖場を登ると平蔵のコルに出た。
小屋の周りには可憐な花が咲き、天候の悪いのを忘れさせてくれる。
小休止をして、小屋の裏側の鎖場に取り掛かると男女2人が下ってきた。
『カニの縦這』のある斜面は、小屋で聞いた情報のとおり、長い大きな雪渓で斜面もきつく、アイゼンを持っていないメンバーを連れて行くのは危険だった。
予定通り、『カニの横這』を往復することに決めた。
カニの横這を通過するとき、『下りもこのコースを下ってくるから、よく足場を確認しておくように』と注意する。
みなさん躊躇無く、スムーズに通過。。。
早月尾根との分岐を過ぎれば頂上........、『バンザーイ!バンザーイ!』 誰と無く声を上げていた。。。
7年越しに来られたMさん、うれし涙を浮かべておられた。。。 そして記念撮影。
周りの景色は見えなかったけど、きっと思い思いに周りの景色を目に焼きつけられたと思う。
   

軽くエネルギーを補給し、下山だ。 これからが特に注意の連続だ。
カニの横這の下り口を伝達しながら下る。
ハシゴの下りの取り付きが怖かった方もいたようだ。 避難小屋の岩陰で昼食とコーヒータイム。。。
来るときの伝達ゲームを忘れないように、再度注意!!
みなさん、登れたことの満足感で、頂上での感想ばかりが口に出てくる。
下りの伝達ゲームもスムーズに伝わり、危なげなく下ってきた。
帰りは少しルートを変更、鎖場をカットし、トラバースルートを下った。
剣山荘まで下り、お花畑は雪渓に埋まっていたが、周りにはクロユリやチングルマ、ツガザクラ、イワツメクサ、イワカガミなどが咲いていた。
昔のテント場まで下り、雨上がりの剣を見ようと三田平にて時間をとったが、見ることはかなわなかった。
小屋に帰り、濡れた雨具や衣服を乾燥室に干して、シャワー。。。 一息ついた頃、晴れ間が顔を出した。
 

ひと時、剣の雄姿を見ようと頑張っていると、Gメーカーの人に20年ぶりに出会う。 立松和平さんを伴って、明日 剣に登るそうだ。
立松さんは気さくな方で、嫌がることなく周りの人とカメラに収まり、サインにも応じていた。 山岳誌『岳人』の霊峰巡りの一環として来られていたようだ。
宿泊は、剣山荘とのことで、早々と向かって行った。
今日の夕食も凄い・・・・・・!! ム・ム・・・・ステーキ・・・・・、なんて言う所だ・・・! ここは都会のホテルか・・・?
また、おかずの一部が食べられない人に別メニュー・・・・、経営姿勢には頭が下がる。
当然、アタック成功にアルコールも進む。 涙を浮かべながら今日の感想を口々に話す方も。。。
本当に行って良かった! 全員何事も無く、こうして美味しい食事にありつける事に感謝! 山に感謝! みなさんに感謝! ありがとうございました。

最終日......。 雲ひとつ無いとは言わないが、日本晴れ!!
振り返り、振り返り、剣御前まで登る。 剣にお別れを言って、雷鳥沢を下る。
  

途中でコーヒータイム。 雷鳥沢から雷鳥小屋周りで、みくりが池まで下る。
温泉はまだ清掃中で、男性用はまだお湯がはれていないとのことだったが、無理を言って小さい湯船半分で入浴させていただいた。
温泉で疲れと汚れを落とし、室堂へ。。。

あまり待つことなく、定期バスに乗り込む事ができた。
立山駅で昼食をし、裏銀座を登ってきた人達と同じバスに乗り込み、帰路に着いた。
裏銀座を周って来た人達は、お疲れの様子か、おとなしく眠っている。
剣組は登れたことに興奮・・・、涙を流しながら行き帰りの様子を話し合っていた。

本当にみなさん、ご苦労さまでした。 アタック中は天候も悪く、周りの景色もあまり見えなかったけど、山頂に立てて良かったですね!!
またご一緒させてください。